遺書にはならない足跡/セグメント
 
ら。風邪ならば、大体いつ頃には治ると分かるだろう。症状の緩和も早いだろう。だが、精神的なことに関しては、いつ頃に完治するとは誰も、医者も、言えないのではないだろうか。症状の緩和についても、緩和に留まってしまうことが多いのではないだろうか。今の私は緩和に留まっているようだが、いつまで薬の服用を、通院を、続ければいいのか分からないし、もう病院に行かなくても大丈夫だとは決して思えない。
 先日、自宅の上階にて騒音があった際には十日分の薬を一度に飲んでしまった。翌日、何とか電車に乗って駅に降り立ちはしたのだが、立っていることすら苦痛で倒れ込んでしまった。あの夜は、もう駄目だと思ったのだ。耐え切れないと。
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