遺書にはならない足跡/セグメント
 
くとも私個人の判断では。だが、思い返してみるに、精神的不安を強く覚えることは幾度もあったし、また、それゆえに「病院に行く」という判断が自分では出来なくなっていた時期もあったように思う。そもそも病院自体が好きではないということも関係しているに違いない。しかし正直なところを言うと良く覚えていない。それは、覚えている必要がないくらい正常だったのか、過剰なるフラストレーションによって異常な状態になったがゆえに覚えていないのか、はっきり言って定かではない。だが、何を以って正常とし、何を以って異常とするのか、私には分からない。何が普通で何が常識で何が正しいか、毅然と言い切れる人間はいるのだろうか。
 一体、
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