遺書にはならない足跡/セグメント
わけではないし、カウンセリングに掛かっているわけでもない。だが、そういう薬が私の日常を日常たらしめる為に必要になっている現実は事実として今、ここにある。明日も明後日もあるだろう。私は、一体いつまで、この現実を受け止めて生きて行けばいいのだろうか。寿命を全うするまでだろうか。
最初にそのような薬を飲んだことは約四年程前だろうか。その医者とは相性が合わず、薬による改善も全く私としては自覚されず、病院が移転することをきっかけに通院を止めた。そして約一年前、別の病院に行った。そこには今も通院しているが、一年前に初診で掛かってから一年間、一度も通院をしなかった。それは、行かなくても済んだからだ。少なくと
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