俺の一日にはずっと同じ形の染みが記されてゆく/ホロウ・シカエルボク
するシューズの
ステップするシューズの音の中にしかないものだ、そうだろ?
主要道路の歩き方ばかりを考えて生きてきた
そしてそれはこれからもずっと変わることはないさ
夏の太陽の眩みがどこかへ行ってしまわないうちに
何か新しいものをもうふたつみっつ刻みつけておこう
多ければ多いほどいい、例えそれがすぐに消えてしまう砂丘の上でも
足跡は動いたことの証明になるものさ
脈動しているものの証明なんだ、瞬間的な…瞬間的な脈動が凍結したがっているのさ
瞬間のすべては記録されたがっている
時間と関係のない国に亡命したがっている
すべての思いに追いつくことは出来ないけれど
出来る限りの拾いもの
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