俺の一日にはずっと同じ形の染みが記されてゆく/ホロウ・シカエルボク
の誰の良心ともリンクする必要はまったく無い
例えば無心にカンバスに向かう画家に
色の塗り方をレクチャーするのはまったく恥ずかしいことだって覚えておくべきだ
完全に崩落した外壁の中には
完成とされなかったもののほうがたくさんあった、得てしてそうしたものだ
最後まで崩れなかった
死ななかったやつだけが、出来上がり
あくまで個人的に語るならそれはもう誇らしいことなのさ
手を取り合って向かいたい道じゃないから
少なくともいま立っているこの場所は
ダンス、と銘打たれたロックミュージックを聴いている
なにしてるんだってクエスチョンでその曲は始まる
踊り続けてるやつらの言葉はステップする
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)