そしてあらゆるものが過ぎ去ったあとを/ホロウ・シカエルボク
、結局
首の回らない名作ばかりを
生み出す結果になってしまう
こんなもん、ただの
気の利いた
遊びに過ぎないぜ
文学なんて代物で
誰かのケツが拭けるのか?
ちょっとした生まれ方とか
ちょっとした死に方のプログラムを
自分の肌で感じてみたくて
おれは半分を欠落して生きている
生まれてこのかた、ずっと
右側にいろいろな歪みが溜まる仕組みの身体
今日最後の路面電車が
天井をジャイブしながら通過して
途端に歩道を歩くやつらの
話し声が聞こえるようになる
それは深夜になるほど大きくなる
かれらの言葉に意味あるなにかを
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