ピカソたちのドロップキック/ヨルノテガム
ーイングガムと言って
そのチューの時に女の髪にキスをした、箱から
照れた女の首がコロコロがり落ちて隣町まで行き過ぎ
ドロドロに笑い伏せた 私はバラバラの胴体を繋ぎ
背中に担いで迎えに出、背中の温もりを一生のモノに
思えていた、首の知らぬ間に陰で 海のような
セックスに興じ 口笛を吹いた 首は胴体と繋がると
テメエ殺すぞ と啖呵を切って私を蹴り上げる
私のバラバラでどうしようもない一列の身体が
箱の四隅に突き当リ転がり返る 私の断片は
箱のなかで 立ち上がることを考え巡る、できれば
踊りだせる程 優雅に力強く、幽玄にカワイク神秘的に
立ち上がる瞬
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