ピカソたちのドロップキック/ヨルノテガム
る瞬間を女と共有し邂逅したいと思った
箱の中に女が入って来、(私)は消えた!と女が思ったとき
女は子を宿している 暗い箱の中の外では
何枚ものパンツが青空から夕空までを
埋め尽くす景色、私を連れ去っていた―――
2011、平和なんて本当はなかった、ある戦時中下での
夢まぼろし、女の昔の肉体が 触ってクダサイ触れて
クダサイと求めてくるも、触れた途端 猛獣になって
塞ぎ囲んでくるおはなし。題名にこじつけるとすれば
「ピカソ助けて!」と願うと喰われる一瞬手前で(私)は
顔を無くした身体で考え込む――――。
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