言葉によるスケッチの実験性/中川達矢
 
哲学者、だけど、「俺」は哲学者でもない、と言ったところで、誰がその情報を信用するのか、以前の問題、誰がその声を聞くのか、ノイズは聞こえるのに、ノイズは聞いてもらえない、「俺」が描く情景、そこには「俺」がいない、つまり、多くが、主観によって描かれているのであり、客観は存在しない、客観を牛耳るのは、「俺」でもなく、主観である、身につけた、イマジネーションを駆使して、情報を伝えようとする、絵画、小説、詩歌、戯曲、音楽、法律、イデオロギー、そう、世の中は、記号によって支配されている、言語ではない、目だけではない、その匂いは、ほとんどが酸素、炭素、水素、窒素、塩素、硫黄の化合物だろう、記号と記号の組み合わせ
[次のページ]
戻る   Point(7)