天文台へゆく/梅昆布茶
 

穏やかな
のどかな公園の一角に

ややちいさめの白いドームがある

皆から象さんと呼ばれる先輩が
市の要請で導入した
反射望遠鏡

夜7時からは子供達の
小さな驚きや
大人たちの笑顔やらなにやら
なんだか素敵な
バザーを
やっているように
柔らかい時間

先輩は小惑星に名前がついている

でもおそらくよほど正確に計算して
追尾しないと

その光を
とらえることは
できないだろう

先輩…その小惑星って軌道を逸れて地球に落っこちてきちゃうじゃないすか〜?
ああ…
いい女がいればなあ…

こんな感じのひとで
けっこうジョークを
とばしな
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