世界=内臓族/paean
 
します。彼らを救うためと言ってブロンドの女達は真裸で檻の中に座り込んでみせるけれど、浴びせかけられるのは嘲笑ばかりだ。当たり前だろう。


 何もかも見てらんなくて死にそうだったので神社の向かいの喫茶でジンジャーエールを頼んだ。からい方がおいしい。そうして日当たりの良い二階席から下界を眺めていたら、コンクリうちっぱの建物に先生が入っていくのを見つけたから、慌てて追いかけると建物は青いタオル屋に変わっていた。「すみませんっここに眼鏡の男の人来ませんでしたか」「さあ、分かりませんねえ」店員は首を傾げるだけだったので礼を言って出た。で、振り返ると、タオル屋だったはずの建物は灰色のコンクリート建てに
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