W.K.第二回「フィッシュマンズ『空中キャンプ』〜赤ちゃんの雄叫び」/たもつ
 
。でも、全体的にはそんなに悪くない感じ。
 二巡目に突入。少しずつ、音の面白さに目覚めます。音、何か面白いです。相変わらず、メロディーも歌詞も頭に残りません。
三順目以降。何か面白い音が、実は細部にわたりよく作り込まれたものだということがわかってきます。音の作り込みの細かさについてはフリッパーズ・ギターの「ヘッド博士の世界塔」を何となく連想させます。両者とも計算しつくされていて、隙がなく、代わりの音が考えられません。どこか音を変えてしまうと、全体が破綻してしまう、そんな完璧なバランスがあります。ただ、ヘッド博士がおもちゃ箱であるのに対し、空中キャンプにはもっと切実なものを感じます。どちらが良い
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