ホワイトで滅菌的なBurn/ホロウ・シカエルボク
 
とが出来るならおれは花火がいいな
良質な演出によって非現実的に処理されてみたいな
弔われるよりは片付けられたい、死んじまった後のことなんか
逐一お願いしたって誰が聞いてくれるわけもないじゃないか
約束は出来る相手とだけするものだっておれはずっと思っているんだ


花火になって、花火になって、花火になって、花火になって
ひと夏でいいからファンタジックなきみの一枚になりたいな
和紙や火薬にまぎれて黒焦げたおれが降り注ぐけれど
きみは恐れないで髪や衣服に付着したそれを連れて帰宅してくれ
そして汗やほこりと一緒に鮮やかな白さを生む洗剤で洗濯してくれ
こだわり設定が出来る全自動洗濯機
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