ホワイトで滅菌的なBurn/ホロウ・シカエルボク
 

ふいに一滴落ちた非制御な感情のクラウン


数値化された眠りの中でおれの手を取ってくれたらいい
そうすればおれはきみのなかをどこまでも侵攻していけるのに
冷却された夏の夜があらゆる関節に違和感を上書きして
俯いたレコードのジャケットの下に隠れた小さな虫が舌打ちをする
眠らせてくれ、ただ静かに眠っていたいんだ
たとえ明日のカーテンを照らす朝日がプログラミングされた偽物だとしても
子守唄とは呼べないようなもので眠らせてくれたらいい
おれはきちがいだからまともな気づかいは苦痛になるばかりなんだ


天使たちは加齢しないことにどうしようもないいらだちを覚えて
運命の矢の矛先を
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