ホワイトで滅菌的なBurn/ホロウ・シカエルボク
ままスライドして滑り落ちてゆく
どんなに滑落してもどこにも叩きつけられない
お終いがなくて恐怖だけが脊髄に浸透してゆく
滅菌的に白い壁の上に放たれた吐瀉物
愛した小動物たちの骨が食卓の上でぎこちない愛を交わしている
ポケットの中の鍵みたいな音が非能率的に鳴り続けている
その音を聞きながらうとうとと目の中に見る夢は
どんなことをしても取り除くことの出来なかった膿に口づけをしてる夢
果てしなく変化する速度の中に一度握りつぶした写真のようなきみが居た
いびつなカスタネットは本当に口にしてはいけない言葉の代わり
誰も使わなくなった洗面器にうっすらと溜まったいつかの水溜りに
ふ
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