春ノ近イ夏ニ通ウ(断片)/吉岡ペペロ
 
ちゃんから香澄さんをまもれるのは

ふつうやし、いやふつういかやし

くちなしのはな

ドッジボールかみきりむし

じぶんを操縦する

故障やいわれる

あたしがかんごふであたしを操縦したら誰かしにそう

鼻から水のんだみたいにかなしい

きもちわるいはそんけいこえる

にげたらあたるやられる

だれかのために生きてたら感謝できんねん

ちいさい声だった

マイナスのことばだった

なにもおぼえていなかった

なんか光栄です梅ちゃんさんも

なんか宇宙からやって来て春の近い夏に滞在してる

病院なんてものはスーパーや

まばたきす
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