【批評祭遅刻作品】自分の体臭で書かれた詩/るるりら
 
おられる被災地の方の姿を見させていただいて、ふと思ったのです。

匂いがない、と。ネットの伝達でおなわれるすべてのこと、それから画像や動画で伝達できかねること。それは、匂いです。自由闊達に心をつむぎ合っていますが、わたしたちの言葉には匂いが 欠けがちです。
真空パックされた食品のように 人々は匂いのない文字を組み立てていることが多いと 感じました。 

ひろしまの体臭を持つ人の話に なんとか耳を傾ける手段はないものかと思います。それはとても必要な気がします。呪いの太陽は、メルトダウンしました。昨日は震災から四ヶ月が過ぎました。わたしは、今 福島を思わずにはいられません。


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