100日目の日記 (2)/縞田みやぎ
 
」だった。すぐに電気・電話が切れた。大急ぎで服を着込んで猫たちにごはんを2日分くらいあげて職場に向かった。高台に逃げようとする車が,何かの狂気じみた生き物の群れみたいだった。
posted at 15:05:03(注14)

職場の避難所も停電。懐中電灯とラジオを準備。まだ水が出たのでタンクというタンクに水を汲み,また避難者が増えることを想定して一度片づけた布団を運び,ろうそくをつけ,朝食を準備する。一瞬だけ電気が戻り,数秒後,妙な音をたてて消えた。
posted at 15:19:51

水はだんだん細く頼りなくなっていったので,このままとまるのだなとわかった。人々が落ち着き,事態が
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