プラネタリウム/ホロウ・シカエルボク
たったひとりのベッドに横になって自分まで
きみが残したくぼみになってしまったような気がしていた
眠れなくなって目の玉だけが
あっちこっち真夜中を彷徨って
48時間みたいになっちまった24時間
寝返りを打つたびに身体を見失った
新しいピザの宣伝がドアからやってくるんだ
玄関のところで雪みたいになってる
きみがやってきてくれなきゃどんな味だかわからないぜ
きみだと思うものがぜんぶ違うものなんだ
プラネタリウムの一番後ろで
滅茶苦茶にキスをしたね
それはもう、呆然として
ふたりして、躍起になって
バカになって、名前を忘れ
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