プラネタリウム/ホロウ・シカエルボク
 

たったひとりのベッドに横になって自分まで
きみが残したくぼみになってしまったような気がしていた


眠れなくなって目の玉だけが
あっちこっち真夜中を彷徨って
48時間みたいになっちまった24時間
寝返りを打つたびに身体を見失った


新しいピザの宣伝がドアからやってくるんだ
玄関のところで雪みたいになってる
きみがやってきてくれなきゃどんな味だかわからないぜ
きみだと思うものがぜんぶ違うものなんだ


プラネタリウムの一番後ろで
滅茶苦茶にキスをしたね
それはもう、呆然として
ふたりして、躍起になって
バカになって、名前を忘れ
[次のページ]
戻る   Point(3)