World Is Mine/ホロウ・シカエルボク
ことだ
誰かを諭したいわけじゃないぜ
誰かに判って欲しいわけでもない
誰かと論じ合いたいわけでもないし
誰かを組伏せたいわけでもない
そんなことには興味はないし
どんなふうにやりきったところでそんなことに意味なんかないし
ただ生きてることの隙間を埋めているのさ
欠けた壁にセメントを塗るみたいにね
生きてることには穴が開くものだ
そしてそれを埋めて回るのが人生なのさ
誰が世界を転がしてるんだ
世界なんか転がしたり出来るものじゃないんだぜ
薄暗いうちに粘ついたカウンターでその日最初の珈琲を飲み干す誰か
冷えたダイニングテー
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