笑うカスタネット/m.qyi
ON SOON)と2003年9
月19日の投稿の未詩にある。このサボテン混じりのススキ野を石原さんは表向きは歌の中
で見せようとはしなかった。後になり、むしろ未詩の中でその雰囲気を出すものがあるよ
うにおもわれる。しかし、どの歌を読んでもどの詩を見てもこういった精神的な凄惨さは
基調としてもっている。
朝の椅子 朝の冷たい君の耳朶 朝の冷たいコーンフレイク(「だんすがすんだ」)
というように、石原さんはネスカフェのコマーシャルソングを描く、
外は寒いが読者の手にしたコーヒーは温かい。赤い耳たぶを見つめる目は優しい。しかし、
外はやはり寒い。雪の降っているような寒さではなく
[次のページ]
戻る 編 削 Point(7)