笑うカスタネット/m.qyi
 
にか独特なユーモアだなあと思う。

作品を読んでいると、石原さんが本当に静かでいることは少なかったのではないかと思
う。例え静かであっても、好ましい静けさではなかったかもしれない。
ひだまりの 庭でコップが ゲップした ぼくは静かに それを見ていた
(「だんすがすんだ」)
しっとりとえび満月が屋上で膝をかかえて病んでいました(「虚飾拾遺集」)

「ああ/僕ら寄り添って/こんな間近にいたのですね/サボテン混じりのススキ野に/腹
ばいになって...それにつけてもいろいろなものが/流れていったものです/それも歌に
する暇も無いくらいに/ひっきりなしにです」(SOON SOON
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