笑うカスタネット/m.qyi
 
象を受けるが、それは、僕の正直な気持ちなのである。



IV



さて、石原さんの作品に戻って、石原さんはリアリストの目を持っていたと思う。「法事
にて」の諸作品を見ても、伝統的な価値観に基づいて親族という役割を果たす一員として
法事というイベントを見るようなことはしない。もし、石原さんの見方がそういうもので
あったなら、石原さんの作品は失礼の一言で片付けられても文句はあるまい。当事者とは
全く関係のない人間か、或いは、法事と言うものを全然知らない一人の外国人が法事に通
りかかったように、石原さんはそのイベントを見ているように思われる。
{引用=白黒白黒 テント
[次のページ]
戻る   Point(7)