笑うカスタネット/m.qyi
非としたとしても、片方を叩けば、
もう一方が引っ込むと言うのが道理で所謂「もぐら叩き」と同じ事がおこってしまう。プ
ライバシーと商品としての個人はコインの裏表にあるのかもしれないのだ。
全ての価値の量化が可能になりそれが促進されれば、そこで肯定されるべき価値は、合
目的なものではなくて、効率性や無矛盾性だ。社会的な解放というのは別の意味では社会
的なコンテクストの個人への還元なのだろうから、広い意味での社会的な(文化的という
方が正しいかもしれないが、)コンテクストは良いものであろうと悪いものであろうと寸断
されてくだろう。これは、近代性の発達に相互に作用して速度を増しながら発展
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