笑うカスタネット/m.qyi
 
にか、労働者である僕らが労働力
として、つまり労働エネルギーに量的に換算された形で、マーケットに出ることができる
ようになった、つまり、8時間は働いて、その他の時間が質的な時間として残った、そこ
にプライベートな生活が生まれる理由があったのではないかと思う。プライベートに関わ
る権利であるプライバシーの問題が職場などで問われることはよくあるが、それは、個人
の尊厳に関わって言われる。その個人が存在していて初めて労働マーケットに自分という
労働力を売り出す事ができる。そこにプライベートな空間と同時に公的な空間も発生する
のであるから、もともとは個人の発生が個人をその自己の尊厳から離脱さ
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