歌謡曲日和 -あの娘は綾波レイが好き-/只野亜峰
におまけの一日を貰っても包帯に巻かれたまま部屋から出られずに、あんまりに憐れなので『切手にして何処へでも行けるようにしてあげよう』という神様の粋な計らいによって切手になるものの新興宗教のダイレクトメールに張られて即ゴミ箱に入れられて行方不明になるという悲惨な人生だったりします。包帯に巻かれた傷だらけの姿で登場し、柔らかな変化を迎えつつも最後には悲惨な結末を遂げた『綾波レイ』のイメージによく嵌りますね。
峯田が『綾波レイ』という名前を持ち出してきた理由もこのあたりにあるのかもしれません。『ドラッグとセックス』という包帯に巻かれボロボロになっていく『あの娘』の姿は、どこか『切手に描かれた包帯の少女
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