歌謡曲日和 -あの娘は綾波レイが好き-/只野亜峰
少女』を思わせます。ともすれば今すぐにでもその存在を見失ってしまいそうな儚さに対する不安と、そんな生き方しか選べなかった『あの娘』に対するやるせなさが混在しているようにも思えます。『あの娘は綾波レイが好き』と呪詛のように繰り返しリフレインされていくフレーズの中には、そんな『忌むべき依存の象徴』に対する憎しみと、その裏に見え隠れする『今にも消え入りそうなあの娘』に対する愛しさが込められているのかもしれません。
――コンドームの風船
――さあ お月様まで飛んでゆけ
(銀杏BOYZ「あの娘は綾波レイが好き」)
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