俺の身体を駆け巡る暗く無残なブルース/ホロウ・シカエルボク
なんだ
あんたがどうしてそんな風に言えるのか?それはあんたが暗いブルースを知らないからなのさ
鈍重な感覚、熱の無い病みたいな、五感を狂わせてゆくビート、恐れるな、そこにこそ真実が隠れている
暗い無残なブルースが俺の身体を切り刻む、俺の声に出さない悲鳴があんたには聞こえないのかい
暗く無残なブルースが俺の目玉をえぐり出す、その時の視神経の絡まり具合があんたには想像できるかい
暗く無残なブルースは腐敗した内臓が肉体を破るみたいな爆発をして俺をバラバラにするかもしれない、飛び散った俺の身体の行方をあんたは追うことが出来るかい
暗く無残なブルースの中で俺は生きてきた、そして
暗
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