俺の身体を駆け巡る暗く無残なブルース/ホロウ・シカエルボク
 
暗く無残なブルースが、俺の身体を駆け巡る、暗くてむごくて無残なブルース、そいつが俺を作ってる
明るい言葉は、嘘にしか思えない、優しい言葉は、策略にしか見えない、ひときわ笑顔で近づいてくるやつは
俺を利用しようとしているとしか思えないのさ
俺の身体から漏れだすブルースの身をかじってみろよ、あんたはその時どんな顔をするのかな
俺のブルースの身が胃の中に落ちる音を聞いてみろよ、あんたはその時どんな顔をするのかな
真実は光の中には無い、真実は光の中には無い
真実は、この暗いブルースの中で悪臭に満ちたヘドロを吐く
俺はそれを食って生きてきた、ずっと、ずっと、長いことずっと

[次のページ]
戻る   Point(1)