フラット/ホロウ・シカエルボク
来るだけの感触が存在するのならということだけれど
きみはずっとおれにそっぽを向いてなにかおれたちのこととは関係ないことに躍起になっている、それは威嚇か?それとも拒否か?それとも時間稼ぎか?もちろんおれには関係のないことだろう、それはおれにしてみてもそうなのだ、もちろんきみとは違う意味で……おれはリボルバーを取り出して弾を込める、一発あれば構わないはずだが、念のためにもう一発込める、さらに、感情が破裂したときのためにもう一発、そして、その一発で満足出来なかった時のためにさらにもう一発……いつのまにか手の中の弾丸はなくなり、リボルバーは弾の数だけ命を吸ったみたいにずっしりと重くなっている
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