フラット/ホロウ・シカエルボク
 
ことがある、どんなものを得たくてこんなものを眺めているのかと……楽しみや、喜びとはまた違う、奇妙な興味とでも呼びたい感覚がそこにはある、むかしだれか、有名なアーティストが言ってた、「恐ろしいものに向かってしまうのは怖がりだからだ」って……おれはなにかを恐れているのか?そんなムービーと果てしなく向き合ってしまうくらい、なにかを恐れているのだろうか?それで、正しいと言えなくもないだろう、実際、恐れていると言ってもかまわないだろう……それはフォーマルとカジュアルの、同じサイズの靴の履き心地に違和感を覚えないような人間なら、この感じを恐れているという枠に入れるかもしれない、じゃあ、仮にそういうことにして話
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