フラット/ホロウ・シカエルボク
 




きみはずっと、おれにそっぽを向いてなにか、おれたちのこととは関係ないことに躍起になっている、まさか世界はおれを残してすこし構成を変更したのか?そんなふうにしか考えることが出来ない四月の終わり間際だ、スピーカーからはシャムロックが流れていて、そのサウンドは彼らがデビューしてから二十年が過ぎた今でも充分にイカしてる……おれはしかたなくディスプレイに向かって、無関係な世界の動向を確かめる、どこかで、だれかが、死んだ、ムービーの数々、それはいまではいとも簡単に見ることが出来る、幾つかのキーワードで検索をかければ、すぐさ……ときどきおれは、なんでこんなものを見るのが好きなんだろうと考えること
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