そんなことどうだっていい/ホロウ・シカエルボク
雨が窓に描く模様は
脳幹で鳴り続けるノイズの色をしてる、指でなぞると
細胞がどのくらい損失しているのか判る
軽く頬を叩くくらいの雨降りのくせに
それは必ず鼓膜まで届いてくる
浮浪者のていで路に横たわる悪趣味な神の静かな予言の様に
今はもう日が暮れてしまった、輝きが欲しいなら明日まで待ってくれ
今はもう日が暮れてしまった、明日まで…
非常階段で誰かがベンドし続けてるハモニカの音色にはくっきりと
「この例えようもない孤独」と
くっきりと記されている
ブレスのたびに雨に打たれてジャンクヤードに転がってゆく
おれは街角に立って
いつかの約束のやり直しをしてた
そ
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