揚羽/藤鈴呼
街 もりおか
ノートを 折り畳んだ
A6サイズ
横開きの 観音開きの
その先に
懐かしい 人生きれが
詰まり過ぎて 活きるのだ
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
電車の中で
ゆっくりと 本を読む
温かさに 包まれて
束の間の 幸せを
感じながら 眠る
音に 敏感に鳴り
揺れている 錯覚も
お手のもの
あれから もう
一ヶ月は
経過 したんだね
ローカルニュースでも
取り上げられなく なった頃
ようやく
重い腰を 上げるように
指が 動き始める
ずっと 押し続けた
文字
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