揚羽/藤鈴呼
文字盤を 流れたのは
人々の 苦しみ
驚いた 私の
悲しんだ 涙の
立ち上がる 足の 物語
潔い 貴方の
頼もしい 仲間の
力強い 言葉の 羅列
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どんなにか 怖かったろう
細い ポールでは
支えられぬ
彼女の 肢体を
潜り抜けて
灯火と 化した 思い出
笑顔が 素敵で
優しげな 声は
教室に 響いた
翌日だったよ
もう 実家に
記者から 問い合わせ電話が
有ったんだって
彼女の元にも
同じ声が
響いて 居たんだって
情報網の 凄さに 閉口
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