揚羽/藤鈴呼
 
文字盤を 流れたのは
人々の 苦しみ

驚いた 私の
悲しんだ 涙の
立ち上がる 足の 物語

潔い 貴方の
頼もしい 仲間の
力強い 言葉の 羅列

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

どんなにか 怖かったろう

細い ポールでは
支えられぬ
彼女の 肢体を
潜り抜けて 
灯火と 化した 思い出

笑顔が 素敵で
優しげな 声は
教室に 響いた

翌日だったよ
もう 実家に
記者から 問い合わせ電話が
有ったんだって

彼女の元にも
同じ声が 
響いて 居たんだって

情報網の 凄さに 閉口

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