冷えた四月のかげろう、スライドする真夜中の枝の景色/ホロウ・シカエルボク
たいに流れ出すテレビジョンをぼんやりと見つめながら…芽吹く季節にひとり凍えながら…裁判長!私はある種の罪状を認めざるを得ない立場にあるようです!だけどそういった立ち位置の認識の仕方が、果たしてあなたにご理解いただけますことでしょうか?安易な、安易な結論だけは、私は選んでこなかったのです、そしてそれは、それ以外のすべてをひとつの結論として受け止めるという在り方なのであります!
決して舞台で語られることのないモノロヲグ、それはこういった在り方さ、決して舞台で語られることのない…俺はそういったものを紡ぐのに慣れている、あぶれた真夜中に、点在した感情をありのまま紡ぐことに…柔らかな睡魔がじらし上手な女み
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