冷えた四月のかげろう、スライドする真夜中の枝の景色/ホロウ・シカエルボク
 
たりからせりあがってくる、目を瞑ったらその姿まで見ることが出来そうさ
自分の目蓋に蓋をして、優しい歌に涙しながら、堅実な痴呆を生きてこれれば良かったか?だけど俺にはどうしても出来なかった、そしてたぶんこれからだって出来やしないだろう、命あるものの誇りを、俺は忘れたくないだけなんだ…バラエティ・ショウで流れてる懐かしいメロディー、「うまくいかなきゃ死ぬだけ」だってさ…それが妙に可笑しいと思えるのはきっとほんとのことだからさ
小さな舞台で炙られながら踊り続ける罪人の気分、誇りを忘れなかった俺は、状況的な罪状を背負って毎日を切り抜けてゆく…絵に描いたような優しい歌が、Cメジャーの優しい歌が、泥みたい
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