非実在日時の健全な使用に関する条令について/木屋 亞万
 

非生産的なことである。「明るい日」と書いて一日後の未来を意味するというのは、他の
日にちを表す言葉(今過ごしている日 = 今日、過ぎ去った日 = 昨日)に比べて客観性が
喪失を招きかねない。「明日」は本来「朝」をあしたと読み今日の次の日を意味していた
ものが転じたものであり、「朝」には夜が明けた次の日の朝という意味が込められてい
た。そこから「明くる日」という表現が生じてきたわけであるが、一日先の未来が「明る
い」ものや「明らか」なものであるとの誤解を生じかねない表記である。
 この改正は、我々「日日に関する言語表記調査委員会(以後、日言会)」が政府から昨年
の10月頃に検討を依頼
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