殺戮のスモウ取り/オノ
置にある
倉庫のほうからガタガタと物音がする。
まさか・・・犯人が?
私は慌てて物陰に隠れて、角から音の正体が現れるのを待った。
角から現れたのは2メートルはあろうかという大きな・・・
荷物を引いたホテルのオーナーだった。
私はあきれて話しかけた。
「何をしているんです。」
「決まっているでしょう!逃げるんです。」
「他の大勢の客を置いて?それは食料ですか?」
「他の奴なんて知ったことじゃない!
私はこの狂った場所から一刻も早く逃れたいんだ!
こんなド田舎の僻地で殺されるなんてたまったもんじゃない!」
オーナーは苛立った様子でまくし立てていた。
「しかし、そんな大荷物を
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)