クロックワーク ポエトリィ/ ****Until dying in’ 05/小野 一縷
 
ように
目を回してダイブしろ
ぼくは悲しさが好きだから
皆 ぼくの元を去っていってくれたんだ

「エレガントを忘れるな」
「うるせーよ 分かったよ」

時計を作らないと 時間を作らないと
ぼくのためだけじゃなく 誰とかそれとかのためじゃなく
昼と夜が溶け合うように
波が砂に浸み込むように 雨が地面を叩くように
時計を作らないと 螺子を巻かないと
時間が 目に見える時間が 毎日が止まってしまう
毎日が止まったら 時計職人は用無しだ
毎日を動かすために ぼくが時計を作らなくては




吐いた




自我が こんなに ぼくを守ってくれている
ぼく
[次のページ]
戻る   Point(5)