言二葉 / ****'04/小野 一縷
 

何処までも 届いて欲しいのです。 
冷たく 素早く 雪を 零す 雲までも
破れた 気泡 想いは 届く
その音は 降る雪に 撃ち抜かれ
その摩擦は 旋律を 生む 
それは 音楽です。
弾ける 気泡 降りしきる 雪 
緩く 高く 遠く 深く 
染み込む 大気に
聞いていて 下さい 眠れぬ者の 夢見の言の葉
それは 詩です。
音楽 と 詩が 沼と 空の 間
あなたと わたくしの 間を 今
こうして 繋いでいるのです。

音楽も 詩も  そう 
人と人 誰かと誰か あなたとわたくしを
繋げる為に 生まれたのです。 

寒くはない ただ 重く 暗い ここは。

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