【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
なに?」そしてパシヴィテ。
{引用=
「お母さん、まだまだ元気そうだ」ハミルは誰に話しかけるでもなく謂いました。
「ああ」同様にムスカも。
 ハミルがCDを止めました。雨は激しくなってきていました。
「しかしこれ飲んでるとアメリカに居るような気がしてくるんだもんなっ、これが
ホントのベイ・ブリッジってか?ウシシ」ムスカの横顔の陰翳にはハミルの悲しみ
が寄生しています。ハミルはそう思いました。
「さっき知ったばかりだ、闘牛士はね、こうやって牛を刺すんだ」ハミルはみたら
し団子の串を掴んでムスカの頚動脈を刺しました。
「え、なに?」刺されました、刺されました、刺されました、刺されま
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