【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
ろう、は「を用意せずわれわれに準備をさせない(振り回し)、そして案の定(知らないよ、でもちょっと知ってたかも)こけるわけですが、この音。どこ!って。すごいですね。このどこ!ひらがなです。そしてホームに落ちる、落ちて大変なのに地の文はしゃくれた顎の擦り剥きだなんて、わりとディテールというよりマイナーなことにこだわります。そして二回の電車。「」()の使用、その音質の差。
{引用=
「おい、ハミル、おいったら」ムスカの声が聞こえたような気がしました。
「あん?」ハミルはぼんやりとボール塔を眺めています。隣の席を見遣ると、相変
わらずムスカはじいっとスピーカーに耳を傾けたままです。ハミルはボー
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