【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
いったあとに「90年代初頭のボディコンです。」て。90年代初頭と来たよ。ボディコンです。って言い切られても。ひるんだわたしにたたみかけるように「その」ですよ。すごい倒しです。そのハミルのおかあの目尻が光るってどういう意味だと。(後記:泣いているのではないか、という指摘をHさんからもらいました。あ、そうかも。)われわれも仰天しっ放しだし、もちろんハミルも仰天しっ放しです。
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ハミルのおかあが間の抜けたように佇んでいるので、闘牛士を追ってみました。
「ハッ、ハアァ、」闘牛士は余韻に浸れるほど呑気にはいかないのでした。すぐさ
ま駅から大通りに飛び出すと外套をはためかせ、暴れている牛どもを
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