【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
もを一匹ずつ倒さ
ねばならないのです。闘牛士がサーベルを抜きます。先刻はこんなやつら居なかっ
たじゃないか、ハミルは叫びます「負けるな、まけるな」。ハミルの声は恐らく届
かなかったでしょう。ですが闘牛士は目にも止まらぬ速さでこてんぱんに牛どもを
やっつけました。ハミルは拳を突き上げて喜びました。「エイ・ヤー!!」

ここですよ!まさに!オクリさんの天才的な表記=音楽が炸裂するのは。ハミルのおかあにちょっとディスったあとハミルの幽体離脱氏(とナレーターも)は闘牛士を追うのだけれど、そこの「ハッ、ハアァ、」やばいですよ、この表記は。なんか聞こえてきます。その最後の、とか。そしてそこに驚い
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