【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
ます。)そのくる、くる、くるは必要なん。(喜びます。)「くる、くる、くる、まったく美しすぎる光球です。」そのつながりは何。(なんだこれ)この、くる、くる、くるを言っているのは、やっぱりナレーションのひとの声だと思う。語り手、ナレーター、は、いったいどこにいるのか、それがこの詩を、ただの狭い車内の殺意なき殺人事件の顛末に終わらせない、宇宙へのつながりを感じさせるメタ的なものじゃないかと軽々しくメタなどと書いてしまいました。ハミルからも、ムスカからも中立な彼女(おばさんぐらいの年のナレーターのようにわたしは勝手に思っていますが、やはり書き手のとおり少年なのかもしれず、それでも、おばさんのように落ち着い
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