【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
し始めました。
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人の性交の盗聴シーンをなんというこちらからの主体性を持たせてしまう書き振りでしょう。「鼓膜をくすぐるような、パン、パン、という音に口端で泡がはじけるような錯覚を感じた」すごいですよね、これ。それで、答えにこまるハミルはなにか口ごもるのだけれど、ムスカは二回目の「え、なに?」を言います。この入り方。この詩でのこのセリフの、しかもこの、この?、これしかないリズムでの介入ですよね。そして突然ボール塔(なんだこれ)が現れます。「輪
転しているボール塔をぼんやりと眺めることにしました。くる、くる、くる、まったく美しすぎる光球です。」言われても。(軽率なわたしはボタンを押して喜びます
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