誕生と死後硬直(スピード)/ホロウ・シカエルボク
 
、それはドラムのプレイに似たようなタイミングだ、肉体のリズムを知り、大きくブレないように刻んでゆけばいい、それがオンタイムだ、リズムをキープし続けることが出来れば、見失うことがあったとしてもついていけなくなることだけは決してない、産声!新しいものが生まれた、はやく、そこへ行かなければならない、そして、死ぬ時を見届けなければならない、そのサイクルはとてつもなく速いのだ、瞬きの間に多分過ぎてしまうものだ、信じられるか、そんな風に生まれてくるものがあるのだ、信じられるか?そんな風に死んでゆくものがあるんだ、だから果てしなく追いかけて行かなければならないのだ、それはおれ自身の誕生であり、おれ自身の墓標だ、
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