誕生と死後硬直(スピード)/ホロウ・シカエルボク
 
く、瓦礫の山になったり、整えられた集落になったりする、そして生命は生まれ、また死んでゆく、胎盤と死後硬直がいつでも交錯している、おれはそうした生命に絡むものをなるべく掬いあげようと目論んで、チューブのなかを走るものが今どこにいるのかと鼻を鳴らしているのだ、どこに行った、まだ先にいるのか、温度が残っているチューブはどこだ、熱が残っている、タイヤ痕が残っている、煙を上げるチューブはどこなんだ、それは、オンタイムでなければ意味がない、必ずオンタイムでなければ意味がない、一秒あとには同じ状況がない、それは追いつくとか追いつかないとかいうことではなく、はたまた判るか判らないかということでもなく、必ず繋がらな
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