誕生と死後硬直(スピード)/ホロウ・シカエルボク
 
れた瞬間的な結晶のようなものだ、生命がそれぞれ秘めている核の形のようなものだ、おれはチューブの中を走っている、おれはチューブの中を走り続けている、おれが求めるものはずっとそこにあった、そしてこれからもそこから外れることはないだろう、そしておれがどこかに向けて発音出来なくなる時が来るとしても、それはしばらくの間変わらず走り続けるだろう、おれの足音のように受け止めて欲しい、おれのうわ言のように受け止めて欲しい、それにはちゃんとした名前をつけて欲しくない、そんなことのためにおれは発声をしているわけではない、これはかつて生まれてきたものたち、かつて死んでいったものたちのレコードのようなものなのだ、それはひ
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